こころのなみだ

うつや発達障害等の心の病を抱えている方の助けになれば…

非定型抗精神病薬

みなさんこんばんは。なみだ君です。
今日も他の事に集中してしまい、記事作成に取り掛かるのが遅くなってしまいました。予定を立てていても、他の事に気が行ってしまうと止められず、大事な事が後回しになってしまいます。ADHDあるあるの後回し癖と過集中によるものです。ほんと後回し癖で苦労した事が数え切れない程あって、試行錯誤を繰り返しています。
と。。。今日は非定型抗精神病薬の種類を説明してゆきます。


非定型抗精神病薬

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非定型抗精神病薬は、ドーパミン受容体以外(セロトニン等)のいくつかの神経伝達物質に対し作用する事で、幻覚・妄想等の陽性症状だけではなく、陰性症状や認知機能面にも効果があります。錐体外路症状などの副作用も、従来の定型抗精神病薬より出現がすくないといわれてるよ。ここまで聞いただけだと非定型抗精神病薬だけで治療すれば良いじゃん?と思いがちですが、統合失調症の症状が重い方などで、高用量を服用している場合は定型抗精神病薬と同様に副作用がでると考えられます。また陽性症状が重い場合では、定型抗精神病薬の方が効果的と考えられています。

現在日本で使える非定型抗精神病薬は、大きく分けてMARTADSSSDASDAMがあるよ。

MARTA](多元受容体作用抗精神病薬
MARTAはドーパミンD2受容体とセロトニン受容体5-HT2A受容体、その他にもα1受容体・α2受容体、ヒスタミンH1受容体、ムスカリンM1受容体などの複数の受容体を遮断することで、陽性症状だけでなく陰性症状と認知機能の改善効果があります。他にも気分安定作用と抗うつ作用もあるので、双極性障害うつ病などにも使用されます。
・一般名(商品名)
・オランザピン(ジプレキサ
・クエチアピンフマル酸塩(セロクエル
・アセナピンマレイン酸塩(シクレスト)
・クロザピン(クロザリル)

SDA](セロトニンドーパミン拮抗薬)
SDAはドーパミンD2受容体の遮断作用と、セロトニン5-HT2A受容体の遮断作用を併せ持つ抗精神病薬です。陽性症状に加え、陰性症状と認知機能の障害を改善する効果があります。錐体外路症状などのリスクが低いお薬とされていますが、用量を増やすと定型抗精神病薬と同じ程度、錐体外路症状などの副作用が出現するので注意が必要です。
・一般名(商品名)
・リスペリドン(リスパダール
・パリペリドン(インヴェガ
・ペロスピロン(ルーラン
・ルラシドン塩酸塩(ラツーダ)
・ブロナンセリン(ロナセン

DSS](ドーパミン受容体部分作動薬)
DSSはドーパミンD2受容体の遮断作用がありますが、ドーパミンが少ない場合では作動薬(神経伝達物質と同様の機能)として作用します。つまり脳内のドーパミン濃度を調整してくれるお薬です。陽性症状、陰性症状、認知機能を改善すると考えられています。統合失調症以外にも、双極性障害躁状態うつ病にも使われます。
・一般名(商品名)
・アリピプラゾール(エビリファイ

SDAM](セロトニンドーパミン活性調整薬)
SDAMはドーパミンD2受容体とセロトニン受容体5-HT1Aに作用し、脳内のドーパミンセロトニン濃度を調整してくれるお薬です。過剰な場合は遮断薬として、不足している場合は作動薬として働きます。エブリファイを改良しできたお薬です。エビリファイと同様に、統合失調症以外にも双極性障害うつ病にも効果が期待されています。副作用のアカシジアが出やすいので注意が必要です。

・ブレクスピプラゾール(レキサルティ)

どのお薬も陰性症状や認知機能の改善が期待されているお薬ばかりで、第一選択薬にもなっています。ですが患者さんの症状によっては定型抗精神病薬の方が良い場合もあるので、順位をつける事は出来ないと考えられてるよ。
じゃあ皆またあしたー!(つ∀-)オヤスミ


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